ミニ・レビュー
教会オルガニストでもあった作曲家たちが、桁外れの振れ幅と脱俗性を持つオルガンの響きをイメージの源泉に、ピアノから機能性を超越した音世界を引き出そうとした作品たち。巨大なダイナミズムと分厚く重ねられる倍音。時に晦渋にも響く音の重層世界を、若き才媛が克明鮮烈に聴かせる。着眼清新な力作。
収録曲
01プレリュード、アリアとフィナーレFWV23 (フランク)
02陰の連祷 (エスケシュ)
03プレリュード、コラールとフーガFWV21 (フランク)
04無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータBWV1004〜シャコンヌ ニ短調 (J.S.バッハ/ブゾーニ編)
05ピアノ協奏曲第5番のフィナーレによるトッカータop.111-6 (サン=サーンス)