ミニ・レビュー
多種多様なフランスの作曲家による舞曲が24曲収められ、ケフェレックの精緻な演奏がそれらの曲に潜むさまざまな感情や情景、色彩、躍動するリズムを真摯に描き出していく。一見配置の意図がよくわからないが、通して聴くと、各曲の調性やリズム感、旋律などを念頭に巧みな連結がされていることに気が付く。★
収録曲
01歌と踊り第4番 (モンポウ)
02亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
03優雅で感傷的なワルツ〜第2曲 (ラヴェル)
04「子供の領分」〜雪が踊っている (ドビュッシー)
05アルバムの一葉 (シャブリエ)
06「山の日陰で」〜ロンド (ロパルツ)
07「うぐいす狂乱」〜愛と倦怠の踊り (アーン)
08「眠りの精の一週間」〜石板に書かれた文字のロンド (フロラン・シュミット)
09「フランス組曲」〜シャンパーニュのブランル (プーランク)
10狂ったワルツ (マスネ)
11「フランス組曲」〜パヴァーヌ (プーランク)
12「小組曲」〜バレエ (ドビュッシー)
13古風なメヌエット (ラヴェル)
14「カンマ」〜舞曲 (ドビュッシー)
15のんきなワルツop.110 (サン=サーンス)
16「逃げ出したくなる歌」〜ゆがんだ舞曲 (サティ)
17即興的なワルツop.27 (ピエルネ)
18「うぐいす狂乱」〜愛と悪の踊り (アーン)
19「夜想曲集」〜幽霊の舞踏会 (プーランク)
20「ドリー」〜スペインの踊り (フォーレ)
21ゆるやかな舞曲 (フランク)
22「6つの古代の墓碑銘」〜クロタルを持つ舞姫のための (ドビュッシー)
23「フランス組曲」〜シシリエンヌ (プーランク)
24「いくつの舞曲」〜パヴァーヌ (ショーソン)
演奏
アンヌ・ケフェレック,(8)(12)(17)(20)ガスパール・ドゥアンヌ(P)