ミニ・レビュー
1930年代ナチの台頭で多くのユダヤ系作曲家がアメリカへ亡命した。ハリウッドの音楽産業を支えた彼らの音楽に“ESCAPE TO PARADISE”というテーマ性を与えたアルバム。“ESCAPE”は単なる逃避ではない。困難を克服する……それがダニエル・ホープのメッセージだ。スティングも参加している。
ガイドコメント
バッハから現代音楽、ジャズやポップス、ワールド・ミュージックまで幅広いレパートリーを持つホープの、ハリウッドで活躍した亡命ユダヤ人作曲家をテーマとしたアルバム。才人ホープの面目躍如としたアルバムだ。
収録曲
01映画「ベン・ハー」〜愛のテーマ (ロージャ)
02ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35 (コルンゴルト)
03海のささやき (33のシェイクスピア歌曲集op.24 第6巻第2番) (カステルヌオーヴォ=テデスコ)
04シークレット・マリッジ (アイスラー)
05映画「エル・シド」〜愛のテーマ (ロージャ)
06歌劇「ヨブ」〜メニューヒムの歌 (ツァイスル)
07映画「愛しのシバよ帰れ」〜レミニセンス (ワックスマン)
08涙のヴァイオリン (ユルマン/カペル編)
09ミュージカル「ヴィーナスの接吻」〜スピーク・ロウ (ワイル)
10パントマイム音楽「雪だるま」〜前奏曲とセレナーデ (コルンゴルト)
11映画「白い恐怖」〜前奏曲と愛のテーマ (ロージャ)
12映画「ニュー・シネマ・パラダイス」〜愛のテーマ (モリコーネ)
13映画「シンドラーのリスト」〜テーマ (ジョン・ウィリアムズ)
14映画「アメリカン・ビューティ」〜アメリカン・ビューティ (ニューマン)
15映画「ブロンドの夢」〜世界のどこかに (ハイマン)
16映画「カサブランカ」〜時の過ぎゆくままに (フプフェルド)
演奏
ダニエル・ホープ(VN) アレクサンダー・シェリー指揮 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 (7)(8)(15)ベルリン・ドイツ室内管弦楽団五重奏団 (6)(7)(8)(15)ジャック・アモン(P) (3)(8)(15)マリア・トッテンハウプト(HP) (4)スティング(VO) (9)マックス・ラーベ(VO)