ミニ・レビュー
ビークルとのスプリット・シングルが注目されたりして、めきめき人気アップ中の超ファンキーな何でもありバンドが贈る灼熱の娯楽サウンド。オルガンとホーンがリードするキャッチーなメロディに、聴けば思わず「オーレ!」の声が出る。幸せな音です。
ガイドコメント
オーセンティックなカリプソ、スカ、ロックステディ、ソウルなどの要素をミックスしたパーティ・インスト・バンドのメジャー・デビュー・アルバム。彼らの代表曲である「SUPER SOUL MEETIN'」の新録ヴァージョンも収録。
収録曲
01ジ・イントロ
しょっぱなからメーターが振り切れるほどのハイテンションMAXな状態で迫りくる! ライヴ・ハウスのボーイズ&ガールズを熱狂の渦に叩き込む姿が思い浮かぶ、ジェイムス・ブラウン風のファンクネスが飛び交う、問答無用の無礼講パーティ・チューン。
02超ソウルミーティン
ライヴでも人気の高い彼らの代表曲を、新録ヴァージョンで収録。思わず腰が疼いちゃうような、アゲアゲなテンションのインストゥルメンタル。海中で演奏するというPVも話題を呼んだラヴァーズ・ロックだ。
03AAH WEE (STOMP、JUMP&風呂編)
「イヤなことは忘れちゃおう!」という能天気で使い古された決まり文句も、“ユアソン”の雑多なグッド・ヴァイヴス&狂騒的なビートによってポジティヴなメッセージに変化する。シンプルながらも抜けのいいサウンドに心が弾むノリのいいナンバー。
04熱帯ボーイ
彼らのキャッチフレーズである“東京発カリブ経由”という形容句がまさにピッタリくる、ゴキゲンなファンク・ナンバー。夏の日差しを全身いっぱいに浴びながら、カリブ海のアッパーなグルーヴに身を任せよう。
05わぁわぁブギウギ
キャッチーなメロディに乗せて、ひたすら陽気なホーン・セクションと軽快なオルガン・プレイが鳴り響く、まったり系ミディアム・ナンバー。一度聴けば、太陽直下の高気圧な熱帯夜へとひとっとびする、サマー・アンセムだ。
06ア・ショート・バケイション
マーティン・デニーにも似た風のエキゾチックでトロピカルな音楽空間へといざなう、彩色豊かなリラクゼーション・ミュージック。南国から吹く“心地良い音楽”という風がリスナーの頬を優しく撫で、身も心もトロトロに溶けてしまうこと必至だ。
074月の演奏
イントロのカッティング・ギターにソウル・ミュージックを想起するも、一転してAメロは“ユアソン”らしくカリプソ風味へと落ち着いていく。あらゆる音楽要素を貪欲なまでに吸収して消化する、アグレッシヴな姿勢が素晴らしい、彼らの真骨頂といえるナンバー。
08フィーバー
イントロが超ハイテンションなら、リズム・セクションが勢いを増したアウトロはそれに輪をかけた超・超ハイテンション! アルバム・タイトルでもあるFEVER(熱気)を瞬間密封した、至極のハッピー・チューン。