ミニ・レビュー
少女性をアピールした歌詞、キャッチーなメロディ、キュートな笑顔を大写しにしたジャケット。70〜80年代のアイドル的手法を21世紀に持ち込み、見事にトップ・シンガーへと上り詰めた彼女のファースト。歌のうまさは“つんくプロデュース”のなかでもトップ・レベル。
ガイドコメント
2001年4月のデビュー以来、日本男児は魅了されまくりのスーパー・アイドル、松浦亜弥の1stアルバム。「LOVE涙色」ほかヴォーカリストとしての彼女の魅力がはじける1枚です。
収録曲
01ドッキドキ!LOVEメール
当時まだ14歳だった彼女のメロウ&ポップなデビュー曲。ワウ・ギター、ストリングス、ブルース・ハープ、「パパパ〜」なコーラスなどの小技をフル活用したアレンジの妙に最後まで耳が釘付け。サビ部でのストリングスが絶品。
02トロピカ〜ル 恋して〜る
どこぞの芸人の一発ギャグのようなタイトルからは想像つかないポップな夏ソング。彼氏に旅行に誘われ戸惑う気分を、全編アッパーなサウンドに乗せ歌う彼女が魅力的。要所で炸裂するサマー・ブリーズなシンセ・サウンドも秀逸。
03オシャレ!
04100回のKISS
「て言うか別に」の言い回しをこの曲以上に使いこなした曲がこれから先登場するとは思えない、歌詞もアレンジも完成度高すぎのバラード。3rdシングル「LOVE涙色」で“半落ち”、続くこの曲で彼女に“完落ち”した人も多いはず。
05絶対解ける問題X=♥
06笑顔に涙〜THANK YOU!DEAR MY FRIENDS〜
彼女の中学校卒業に合わせて作られた卒業ソング。多くの卒業ソングにありがちなウェットな要素を抑えた、明るい雰囲気のメロディと華やかなアレンジ。ワウ・ギターやホーン・セクションが楽曲全体に軽快さをもたらしている。
07LOVE涙色
彼女のブレイクの呼び水となった3rdシングル。過ぎた恋の思い出を強がりで追い払おうとする意地っ張りな主人公の感情が、澄んだメロディと凝ったアレンジのトラックに乗せて歌われる秀逸なアイドル・ポップス。シンセの被せ方が絶妙。
08そう言えば
09S君
10私のすごい方法
11初めて唇を重ねた夜