ミニ・レビュー
クラフトワーク、ノイ!、ハルモニアと、ドイツの重要バンドを渡り歩いた重鎮のソロ4枚がSHM-CD仕様で一斉再発された。全作品にカンのドラマー、ヤキ・リーベツァイトが迎えられ、ジャストなリズムで反復の快楽を聴き手にもたらしてくれる。ディレイなどの残響系エフェクトを駆使した浮遊感あふれる音像が心地よい77年の『燃える心』、ギターを多用してメロディアスな旋律を穏やかに紡ぐ78年の『星空の彼方』、ギター・サウンドがさらに開放感と奔放さを増して親しみやすくなった79年の『カッツェンムジーク』、ナチュラルな音色で独特の軽みが際立つ82年の『熱地帯』、いずれも今なおまったく古びていない。4作中3作目までは奇才コニー・プランクが共同プロデュースを担当しており、彼独特の深みと奥行きに満ちた音響処理にも目を瞠るものがある。
収録曲
01FLAMMENDE HERZEN
02ZYKLODROM
03KARUSSELL
04FEUERLAND
05ZENI
06FLAMMENDE HERZEN
07VORBEI (FLAMMENDE HERZEN - CHILL REMIX)