ミニ・レビュー
「FLY」は初のメンバー共作曲で、ライヴ・バンドとして体内に染み込んだ疾走感とポップ・センスを見事に融合したロックンロール・ナンバー。さらにメロディアスな曲調とぶっ飛んでいる歌詞をアシッドな雰囲気でまとめ、強烈な存在感を発揮している。
ガイドコメント
前作「放浪フリーク」より約1年ぶりとなる、2006年9月発表のシングル。彼らが本来持ちあわせているポップ感を残しつつも、程よく期待を裏切る意欲作。これまでになかった新しい魅力を感じさせる内容だ。
収録曲
01FLY
ライヴ・バンドとして体内に染み込んだグルーヴと疾走感、ポップなメロディとイメージ豊かな歌詞を融合したクールなナンバー。メンバーによって共作した初めての作品で、グレイプバインの新たな幕開けを思わせる曲となった。
02エピゴーネン
力強いリズム隊とラフでラウドなギターが炸裂する、ロックの王道的ミディアム・ナンバー。模倣に満ちた世界を冷ややかに見つめる、淡々としたヴォーカルと泣きのメロディが最高にスリリングで、ゾクゾクしてしまう。
03大脳機能日
気持ちよくスウィングするリズム隊にチャカポコと弾けるギター、うなるベースに渋くシャウトするヴォーカルなど、超ゴキゲンなテイストがあふれるファンキー・チューン。ライヴでのダイナミックな演奏とノリが、キッチリと堪能できる1曲だ。