ミニ・レビュー
エドガー・モロー3作目のCD。フランクやプーランクも注目だが、リタ・ストロールのソナタでチェロがこれほど雄弁にドラマを語るのかと驚く。すばらしい。抜群のテクニックとしなやかなボウイングが生み出す艶やかで濁りのない音色が武器。豊かに歌うチェロの響きに魅了される。
ガイドコメント
もはや確固たる地位を築いているモローの3作目は、初のチェロ・ソナタ・アルバムだ。前2作以上に取り上げた作曲家やその曲目に凝っている。モローの気概が感じられるアルバムといえそうだ。
収録曲
[Disc 1]
01劇的な大ソナタ「ティトゥスとベレニケ」 (ストロール)
02チェロ・ソナタ (プーランク)
[Disc 2]
01ソナタ イ長調 (チェロ編) (フランク/デルサール編)
02アンダンテ・エスプレッシーヴォ (トンベル)
03スヴニール (追憶) (プーランク)
演奏
エドガー・モロー(VC) ダヴィッド・カドゥシュ(P)