ミニ・レビュー
至福の時を演出する、組み合わせの妙味。選曲の妙、ルノーとカティアの妙、さらに両者の後ろ盾(アルゲリッチとクレーメル)も妙。アイザック・スターンが半世紀にわたり愛奏した楽器“パネット”を引き継ぎ、静謐にして奥深い独自の歌声を紡ぎだす力量の大きさ。優しく覆う伴奏も絶妙の響き。★
ガイドコメント
グリーグとドヴォルザークは国民楽派の時代の人で、国は違えど同時代人。フランクは20歳ほど年上。ドヴォルザークもソナタが入ったらとも思うが、それでもロマンティシズムは満載。カピュソンのスタイリッシュなヴァイオリンも冴えている。
収録曲
01ヴァイオリン・ソナタ イ長調 (フランク)
02ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調op.45 (グリーグ)
034つのロマンティックな小品op.75 (ドヴォルザーク)
演奏
ルノー・カピュソン(VN) カティア・ブニアティシヴィリ(P)