ミニ・レビュー
今回収録されたフルートの「ソナチネ」は一般的なレパートリーになりつつあるが、ピアノの歴史的巨匠ギーゼキングが作曲家でもあったことを知る人は少ないだろう。調性の枠組みからはみ出すことなく書かれた、魅力的な作品の数々。名手たちの快演によって確かな聴きごたえ。
ガイドコメント
20世紀前半を代表するピアニストのひとり、ギーゼキングが書いた作品集第1巻。ピアニストとしてのギーゼキングしか知らない多くのファンにとっては、“作曲家ギーゼキング”を知ることができる、またとない機会だ。
収録曲
ギーゼキング:
01ヴォルガの舟歌による変奏曲〜チェロとピアノのための
02ソナチネ〜フルートとピアノのための
03子供の歌による遊戯〜ピアノ連弾のための
04演奏会用ソナチネ〜チェロとピアノのための
05グリーグの主題による変奏曲〜フルートとピアノのための
演奏
(2)(5)瀬尾和紀(FL) (1)(4)フランソワ・サルク(VC) (1)(3)(4)朴鐘和,(2)(3)(5)ローラン・ヴァグシャル(P)