ミニ・レビュー
自由闊達なグールドと謹厳実直なシュワルツコップのせめぎ合い、コントロール・ルームには夫君の大物プロデューサー、レッゲが陣取りCBSの録音スタッフを睥睨、などなど勝手な想像が膨らむ。何よりもグールド自身が望んだ共演の実現には、新鮮なトキメキすら感じる。私家版ブルレスケも秀逸。
ガイドコメント
グレン・グールドが生涯を通して愛した作曲家、R.シュトラウスへオマージュを捧げた演奏をまとめた一枚。自宅でのリハーサルやエリーザベト・シュヴァルツコップフとのセッションなど、貴重な音源が満載の内容となっている。
収録曲
R.シュトラウス:
01「ハムレット」〜3つのオフェーリアの歌op.67
02ピアノと管弦楽のためのブルレスケ ニ短調 (リハーサルピアノ演奏)
03ピアノと管弦楽のためのブルレスケ ニ短調
04愛を求めると、苦しむことになるop.49-7
05あしたop.27-4
06冬の霊感op.48-4
演奏
グレン・グールド(P) (1)(6)〜(8)エリーザベト・シュヴァルツコップフ(S) (3)ヴラディミール・ゴルシュマン指揮 CBC交響楽団 (4)(5)オスカー・シュムスキー(VN,指揮) CBC交響楽団
録音
(1)(4)〜(6)66.1 (2)55.頃 (3)67.9