ガイドコメント
ジャジー・フェイ主宰のSho'Nuffからのデビュー・アルバム。11週連続全米1位を記録したデビュー・シングル「Goodies」ほか、18歳とは思えない艶のあるヴォーカルを聴かせてくれる。
収録曲
01GOODIES
プロデューサーのリル・ジョンが提唱する“Crunk&B”第2弾としてリリースされたデビュー・シングル。緩いテンポにファットなエレクトロ・キーボード・サウンドが特徴の、“Crunk&B”ブームをさらに加速させた1曲。ピティ・パブロをフィーチャー。
021, 2 STEP
ミッシー・エリオットが客演した2ndシングル。ジャジー・フェイの緩いクランク・トラックとシアラのスムースなヴォーカルに鋭く切り込むミッシーのラップが、サウンドをキリっと引き締めている。ゲームSE風効果音も楽曲の刺激を失わせないことに一役買っている。
03THUG STYLE
ジャジー・フェイのプロデュースによるミディアム・スロー・ナンバー。派手さはないが、“ランラ〜ララ〜ラララララ〜ラ、ララ”と大人びたセクシーなヴォーカルを披露している。“チクタク”“ノック・ノック”といったライムも心地よく届く。
04HOTLINE
好みの男に“いますぐ電話してきて”とモーションをかけるというダンサブルなR&B。浮遊感のあるサウンドと前がかり的なビートが、恋へと急かす心持ちを絶妙に表現している。リュダクリス作品でも知られる、シャンドレー・クロフォードによるプロデュース。
05OH
Andre HarrisとVidal Davisのプロデュースによる、リュダクリスをフィーチャーした3rdシングル。緩く太いボトム・ラインのループにハイハットが刻まれるスロー・サウンドと対照的な、“クラブで弾けよう”という詞とのマッチングがユニーク。
06PICK UP THE PHONE
ジャジー・フェイのプロデュースによるダンス・ポップ・チューン。繰り返される“ピッカッザフォーン”のコーラスがキャッチー。“電話に出てよ”としつこく懇願する内容だが、サウンドはラテン風パーカッションなどを駆使して爽やかな仕上がりだ。
07LOOKIN' AT YOU
ファンキーなギター・リフのループとファットなビートで迫る、アッパーなダンス・チューン。ジャジー・フェイの嗜好がこれでもかと発揮されたプロデュースが出色。情熱的なヴォーカルで“アナタのベイビーになってあげる”という詞もホット。
08OOH BABY
ビヨンセ作品などで知られるライター、Sean Garrettが参加したダンサブル・ポップ。“これって愛に違いないわ”と歌うキャンディ・ポップなシアラのヴォーカルが魅惑的。プロデュースはフレッシュ・テクノロジーによるもの。
09NEXT TO YOU
R.ケリーがライティング、プロデュースしたミディアム・ポップ。R.ケリーのヴォーカル・パートはわずかだが、一聴してそれとわかるキュートなメロディやアレンジで存在感を示している。それに負けないシアラの落ち着いたヴォーカルも魅力だ。
10AND I
デビュー以来シングル3曲をチャートのトップ3に送り込んだシアラの、ADONISプロデュースによる4thシングル。美しいメロディが映えるR&Bで、“一生、彼と一緒にいたい”と歌う情感豊かなシアラのヴォーカルに惹きこまれるスロー・バラードだ。
11OTHER CHICKS
TITLE TRACK PRODUCTIONSのFRENCHによるプロデュース作。メロウで落ち着いたメロディ・ラインが沁み込むスロー・バラードで、“他の女のことなんて忘れて”としっとりとした芳香を醸し出して歌うシアラには幻惑されそうだ。
12THE TITLE
“あなたの彼女だという肩書きが欲しい”と歌うミディアムR&B。L.T.D.「LOVE BALLAD」をサンプリングしたソウル・クラシックのムードがいいアクセントとなっている。クリスティーナ・ミリアン作品などで知られるJASPERのプロデュース。
13GOODIES
ピティ・パブロに代わりT.I.とジャジー・フェイが客演した、デビュー曲のリミックス。イントロで登場するMC陣のラップは、プロデューサーのリル・ジョンの提唱する“Crunk&B”をストレートに体現した騒がしさだ。シアラの大人びたヴォーカルは健在。
14CRAZY
1stアルバム『グッディーズ』の日本盤ボーナス・トラック。“クレイジークレイジークレイジー”と連呼するコーラスが印象的なミディアムR&Bで、流麗なヴォーカル・ワークを活かしたアレンジとなっている。プロデュースはFRENCHとKEVIN HICKS。