ミニ・レビュー
33歳で急逝したマンロウ最後の録音と言われている。16、17世紀のダウランドや古謡としての「グリーンスリーヴズ」とヴォーン=ウィリアムズら20世紀の作品とで構成している。この素晴らしい演奏を聴いていると、その早すぎる死を惜しまずにはいられない。曲に魂が吹き込まれ、輝いている。★
ガイドコメント
1976年2月、マンロウが亡くなる3ヵ月前に行なわれた最後の録音。ダウランドやパーセルらルネサンス、バロックから現代までの、400年におよぶリコーダー作品集で、マンロウの幅広い音楽教養がにじみ出た一枚だ。
収録曲
01「グリーンスリーヴズ」による変奏曲 (グラウンド・バス上に奏される) (作者不詳) (17世紀)
02「ラクリメ、あるいは7つの涙」より5つの舞曲 (ダウランド)
03鳥の鳴き声の模倣によるソナタ (ウィリアム・ウィリアムズ)
04音楽劇「ダイオクリージャン」〜シャコンヌ (パーセル)
054本のリコーダーと通奏低音のためのソナタ (ペジブル/フィンガー)
06歌劇「恋するサー・ジョン」〜グリーンスリーヴズによる幻想曲 (ヴォーン・ウィリアムズ)
07「カプリオル組曲」〜ブランル (ウォーロック)
08「悲しみの心」による瞑想曲 (ラッブラ)
09パイプ (竹笛)のための組曲〜イントラーダ-メヌエット-ヴァルス-フィナーレ (ジグ) (ヴォーン・ウィリアムズ)
10ビーチコマー (クライヴ・リチャードソン)
演奏
デイヴィッド・マンロウ(BF) ロンドン古楽コンソート ジョージ・マルコム(HC,P)