ミニ・レビュー
名手二人が組んだギター・デュオ。ラテンや南米系の動いてせめぎあう発止応酬の形ではない。落ち着いた音の運びの中で互いの響きに耳を傾け、時に応じて対比させ融け合わせ、相即相入の濃やかな時間を紡ぐ。その聴き入ってこその表情の移ろいは、古典の穏やかな枠組の中で思いがけないほど彫りを深める。
収録曲
01歌劇「ゴイェスカス」〜間奏曲 (グラナドス/プジョール編)
02歌劇「はかなき人生」〜スペイン舞曲第1番 (ファリャ/プジョール編)
03コルドバ (アルベニス/プジョール編)
04シテール島への船出 (プーランク/プジョール編)
05亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル/プジョール編)
06慰め (ソル)
076つの対話風小二重奏曲第2番 (カルッリ)
083つのセレナーデ第1番 (カルッリ)