ミニ・レビュー
メゾ・ソプラノによって歌われることの多い「ルクレツィア」もジャンスは難なくこなしてしまう。充実した低音からビロードのような高音まで均質に伸びる声の美しさにはため息が出そうだ。器楽伴奏と息の合った演奏はヘンデルを聴く喜びを満喫させてくれる。
ガイドコメント
ジャンスはパリ生まれの期待のソプラノ。モーツァルト・アリア集に続く彼女の第2作は、ヘンデル・カンタータ集です。オペラ上演が禁じられた時期の、古代悲劇をモチーフにした劇的なカンタータ。
収録曲
01カンタータ「ルクレツィア」HWV145
02カンタータ「捨てられたアルミーダ」HWV105
03カンタータ「死に向かうアグリッピーナ」HWV110
演奏
ヴェロニク・ジャンス(S)フランソワ・フェルナンデス,ミラ・グロデアヌ(VN)レ・バス・レユニ