ミニ・レビュー
プログレ・ファンに高い人気を持つ、アイルランドを代表するバンドのアルバム全12作が紙ジャケ化。変形ジャケットが有名な72年のデビュー作『ハッピー・トゥ・ミート、ソーリー・トゥ・パート』は、ジャケを再現していて制作側のこだわりが伝わってくる。2枚目『ザ・テイン』から4枚目『不幸を呼ぶ紅茶』までは、ケルト音楽、サイケ、ポップが見事に融合した彼らの全盛期の作品ともいえる名盤の数々。アコースティックの企画アルバム『冬の彼方へ』、ライヴ・アルバム『ライヴ!』を挟み、7枚目『侵略の記録』はコンセプト・アルバム。未発表音源などを集めた『納骨所のテープ』を挟み、『エイリアンズ』以降はロック色が増し商業的な音創りへと変化していく。なかでも『アメリカを築いた男』は後期の代表作で最も売れたアルバムで、最後の輝きを見せる。
収録曲
01HAPPY TO MEET
02HALL OF MIRRORS
03THE CLERGY'S LAMENTATION
04白旗
05THE SHAMROCK SHORE
06FLOWER AMANG THEM ALL
07飲んだくれ
08FURNITURE
09ACE AND DEUCE
10DANCE TO YER DADDY
11SCALLOWAY RIPOFF
12THE MUSICAL PRIEST
13SORRY TO PART