ミニ・レビュー
11枚目のシングル。ミディアムの少しゆったりした作品ながら、はじけるポップ・センスは十分感じられる。メイン・タイトルの別ヴァージョンが3パターン収録されているが、どんなアプローチで料理されても、その基本にある聴きやすさは変わらない。
ガイドコメント
2006年第1弾シングルは、音楽の素敵な力をさりげなく歌った、スネオヘアー流メッセージ・ソング。春らしい輝きに満ちた、ポジティヴな新生活応援ソングとしても楽しめる内容となっている。
収録曲
01headphone music
いつもそばにある音楽に対する愛着と感謝のメッセージが打ち出された、カジュアルなポップ・チューン。曲間の素朴なギター・ソロ、交錯する2色のキーボード、歓声のSEなど、凝ったアレンジがシンプルなサウンドに説得力を与えている。
02headphone music (i-dep mix)
4つ打ちを生かした、ナチュラルなディスコ風サウンドが展開されるナンバー。多重コーラスやキーボードの多彩な配音は、原曲に対して足し算ではなく引き算で挑んだような趣。原曲とはひと味違った色合いで、歌世界を表現している。
03headphone music (AHB DUB)
打ち込みが主体の本格的なクラブ・サウンドで、控えめな展開のシンプルな仕上がりのナンバー。歌メロ、コーラス、数々の印象的なフレーズなどが分散され、新たなサウンドのパーツとして自由に溶け込んでいる。
04headphone music (自宅にて)
緻密な演奏・構成の原曲とは正反対の、宅録による弾き語りヴァージョン。のんびりとした歌い方とアコースティック・ギターのストロークには素朴な中にも趣があり、歌い手の吐息や人肌のぬくもりなどが感じられる。