ガイドコメント
30万ヒットを記録したカヴァー・アルバム『Heart Song』の第2弾。TV番組『のどじまん ザ!ワールド』で歌唱した秦基博「アイ」をはじめ、宇多田ヒカル、小田和正、福山雅治、いきものがかり、スキマスイッチらの名曲でさらなる感動を届ける。
収録曲
01ラブ・ストーリーは突然に
人気“月9”ドラマ『東京ラブストーリー』主題歌として大ヒットした小田和正の1991年の6thシングルを、ホーンを強調したグルーヴィでダンサブルなアレンジでカヴァー。きらめくハイトーン・ヴォイスがいっそう劇的に彩っている。
02糸
オリジナルはドラマ『聖者の行進』主題歌となった98年の中島みゆきの35thシングル。人との出逢いの力に感謝と感慨を持つクリスだけに、その歌唱には深い思い入れを感じる。生命力の強さが伝わる高くしなやかな声の清々しさも魅力的だ。
03アイ
“eye”“藍”“愛”……とさまざまな“アイ”を描いたハートウォームなミディアム・バラード。包容力にあふれるハイトーン・ヴォイスはまさに魔法の歌声といえる。秦基博の2010年1月リリースの9thシングルのカヴァー。
04First Love
当時の“R&Bディーヴァ”ブームの頂点へ瞬時に駆けあがった1999年の宇多田ヒカルの3rdシングル。切なさ成分が高い宇多田の原曲に対し、クリス版はメロウでソウルフルに。夜空に似合うロマンティックなカヴァーだ。
05みんな空の下
花王「アジエンス」CMソングでも話題となった絢香の2009年の10thシングル。あなたは一人じゃないというメッセージが染みるハートフルなミディアムを、淀みないピュアな歌唱で響かせる。優しさとともに元気を与えてくれる歌声だ。
06うれしい!たのしい!大好き!
1989年の3rdシングル「うれしはずかし朝帰り」のカップリングながら、ライヴでも定番のDCTクラシックス。タイトルよろしく恋する喜びを満面に表現するのが吉のポップ・チューンを、爽やかに伸びやかに熱唱。心躍る名カヴァーだ。
07歩いて帰ろう
いつもはポップやソウルフルな楽曲の多いクリスがロックで踊る。ホーン隊を交えてのジャムっぽいアレンジも粋な、斉藤和義の代表曲といえる1994年の4thシングルのカヴァー。ラストの“アオッ”の叫びに痛快さが凝縮。
08手紙〜愛するあなたへ〜
“お父さん、お母さん”という呼びかけなど、タイトルどおり両親への感謝を手紙風に綴った詞が印象深いミディアム・バラード。ドラマティックな旋律とともに優しくもグッと胸に刻み込まれる芯の太い歌声に涙。オリジナルは藤田麻衣子の2013年発表のシングル。
09道標
大切な人への愛情や感謝を綴ったミディアム・バラードには、クリスの温かくも揺るぎない力が備わったヴォーカルがよく似合う。悠久の時の流れも感じる、福山雅治が祖母へ宛てて制作したという2009年作のカヴァー。
10YELL
NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲にもなった、いきものがかりの2009年の15thシングルのカヴァー。“セツナ・ポップ”を標榜する彼らの真骨頂といえるバラードを、クリスのしなやかで陰影が明確な歌唱で染める。機微豊かな仕上がりだ。
11青春の影
原曲は日本版「ロング・アンド・ワインディング・ロード」(ビートルズ)とも言えるチューリップの1974年発表の6枚目のシングル。恋を知り女へと成長した君への想いを綴ったシネマティックな展開に、クリスの温もりに満ちた歌声が寄り添う名カヴァーだ。
12奏 (かなで)
ドラマティックなメロディ・ラインで歌われるかけがえのない君への想いが、切なくも愛しく響く。情感あふれる表情鮮やかなクリスのまっすぐな歌唱も、胸をジンとさせるにふさわしい。初期スキマスイッチを代表する2004年の2ndシングルのカヴァー。
13WILL
オリジナルは中島美嘉による2002年リリースの5thシングル。夢を見て生きてきたのは僕の“WILL”という思いは、日本に憧れ努力してきたクリスのリアルなストーリーとリンクする。それだけに歌唱にも深い情熱が。ドラマティックなミディアム・バラードだ。
14生まれ来る子供たちのために
小田和正が歌うメロディとの相性の良さが、淀みないハートウォームなクリスの歌唱にうかがえる。1980年のオフコースの18thシングルを、情緒にあふれ、ホープフルに歌いあげる。子供たちへの憧憬と希望を願うメッセージ・ソングは、涙腺も濡らすこと必至。