ミニ・レビュー
新たな幕開けを意識しながら、結果的には解散後にリリースされてしまったラスト・シングル。PIERROTらしい攻撃性とスタイルを持っている。同じラインナップで約11年活動してきたキャリアの重みや説得力も感じさせる。ファンは涙するしかない。
ガイドコメント
約1年8ヵ月ぶりのシングルは、突然の解散発表によりラスト・シングルとなる作品。他の追随を許さない圧倒的な存在感とオリジナリティあふれる今作をもって、PIERROTがその歴史に幕を下ろす。
収録曲
01HELLO
破壊や別離を匂わせる攻撃的な歌詞を、ソリッドなロック・サウンドの中に表現。アイジが放つギターが胸に響き、キリトの声が脳天を直撃する。2006年4月の突然の解散発表によって、ラスト・シングルとなった。
02Utopia
ヘヴィにしてポップ、ヴィジュアル系の王道を行くロック・チューンだ。TAKEOの怒りのようなドラムとアイジのザクザクとしたギターが交錯し、キリトが退廃的な理想郷を歌う。攻撃的だが、前向きなサウンド・メイクに勇気づけられる。