ガイドコメント
1年半ぶりの2ndアルバム。TBS系ドラマ『木更津キャッツアイ』主題歌、TVアニメ『こち亀』エンディングほかタイアップ曲も収録。成長した嵐の魅力がたっぷり詰まった、ファン必携盤。
収録曲
01Theme of ARASHI
02Easy Crazy Break Down
ディストーションのかかりまくったギターを主体に仕上げたこういうナンバーは、彼らのキャラクターともうまくマッチするようだ。歌とラップの中間ぐらいを心地よく泳ぎ回る彼らのヴォーカル・スタイルもいい感じ。
03君は少しも悪くない
イマドキの歌詞の世界も印象的な、歌謡曲をベースに作られたとおぼしき曲。ところどころに日本的なメロディも混ざっているが、さまざまなサウンド的要素に包まれ、この風土ならではの音楽になっている。
04Tokyo Lovers Tune Night
クラブでかかっていてもおかしくないほどイカすサウンドが展開されているが、リズムのぶれ方が独特なので、生演奏にあわせて踊るような感覚だ。夜の雰囲気も、意外なぐらい彼らの資質とうまく合致している。
05a Day in Our Life
日本のアイドル・グループの音楽もここまで高い水準になったのか、ということがよくわかる曲。彼らの数ある曲の中でも、サウンド、メロディ、展開が最高の形で仕上がった代表的なナンバーだろう。
06ALL or NOTHING (Ver.1.02)
おそらく日本中から彼らのもとに集まってくる音楽の水準の高さを示しているナンバーだろう。ラップとメロディの組み合わせ方が絶妙で、彼らのイメージを高めていくのにこれ以上ないほどの勢いがある曲だ。
07眠らないカラダ
アコースティック・ギターを効果的に使い、ベースのうねりと一体になって、跳ねたグルーヴ感を演出している。こういう曲はなかなか難しいと思うのだが、彼らは難なく歌いこなしているように聴こえるのがすごい。
08君はいないから
彼らがしっとりとした雰囲気のバラードを歌うのは珍しいが、ここでも嵐の世界観はしっかりと表現されている。ちょうど大人への階段を一歩一歩上っているような感じがして、その狭間にいる彼らならではの曲だ。
09IROあせないで
嵐の今後の表現スタイルを占うようなナンバー。さわやかさと初々しさはもともと変わることのない魅力だが、新たに洗練された大人の魅力が加わることで、より幅広い世代に訴えかける可能性に満ちている。
10愛してると言えない
都会によくある風景を歌い、若い世代にはとくに訴えかけるものを多く含んだ世界観。メロディの展開にも巧みな工夫が施されているので、若者だけでなく洋楽のヘヴィ・リスナーたちにも案外受けそうだ。
11星のFreeWay
12いま愛を語ろう
メンバーのソロ・パートが炸裂するラップから始まり、全員で印象的なハーモニーを繰り広げる展開は、彼らのもっとも得意とするところ。ある意味で、嵐といえばこういう音楽です、というのを象徴するような曲だ。
13WOW!!
ラップの雄叫びなどに代表される、過激なミクスチャー・ロック・サウンドを展開しているが、これも彼らのひとつの側面といえる。ライヴで盛り上がることは間違いなく、メンバーの走り回る姿が目に浮かぶ。
14ナイスな心意気
彼らの曲には必ず、能天気さと切なさが同居しているのだが、この曲に関しては、能天気さがずいぶんと強調されている。とはいえ、基本的なメッセージはあくまでポジティヴに仕上がっているので、安心して聴ける。