ミニ・レビュー
86年に来日して孤高の芸風を披露したホロヴィッツ。これはその1年後にハンブルクで催した生涯最後の演奏会を収めたライヴ録音である。好々爺が嬉々として子供と戯れるようなモーツァルトと、人生を達観したかのごとき境地のシューマンに心を奪われる。
ガイドコメント
87年6月21日、ホロヴィッツ最後のコンサートのライヴ録音。北ドイツ放送によって収録された、20年以上眠っていた音源だ。19世紀のロマン派ピアニズムを今に伝える、最高のピアニストの貴重な記録。
収録曲
01ロンド ニ長調K.485 (モーツァルト)
02ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333 (315c) (モーツァルト)
03「ウィーンの夜会」〜ワルツ・カプリース第6番イ短調 (シューベルト/リスト編)
04子供の情景op.15 (シューマン)
05マズルカ第25番ロ短調op.33-4 (ショパン)
06ポロネーズ第6番変イ長調op.53「英雄」 (ショパン)
07楽興の時D.780〜第3曲 ヘ短調 (シューベルト)
088つの性格的小品op.36〜第6曲 火花 (モシュコフスキ)