ミニ・レビュー
通算13作目のシングルは初の谷村新司作品。(1)は南沙織風の爽やかな曲調ながら、歌詞が大人しくてアヤヤには少し地味かも。しかし、(2)(谷村作)、(3)(つんく作)と合わせて聴くと、春の別れと旅立ちを桜のように淡く美しく綴った一枚として堪能できる。
ガイドコメント
松浦亜弥の2004年第2弾シングルは、なんと、あの谷村新司が彼女のために書き下ろした話題のナンバー。“卒業”をテーマとした別れの季節にピッタリの作品を、あややが見事に歌いこなす。
収録曲
01風信子 (ヒヤシンス)
“チンペイさん”こと谷村新司が提供した雄大なスケールのミディアム・ナンバーで、サウンド・プロデュースも彼が担当。サビ手前部分から徐々に高揚する曲調は、眉間にシワ寄せ歌う谷村の顔が脳裏に浮んでくるほど、王道・谷村節。
02逢いたくて
03初恋
中華アレンジを施した歌い出しから、80年代歌謡ポップの魅力をふんだんに盛り込んだサビなど、静かに盛り上がる初恋ソング。聴くほどに魅力が耳に沁み込んでくるこの傑作アイドル・ポップスは、きっと何年後かに再評価されるはず。
04風信子 (ヒヤシンス) (Instrumental)