ミニ・レビュー
奔放かラプソディックか、はたまた漫画チックなのか。ガベッタのチェロは、その際どい境界線あたりを猛然と突き進む。という感じでかなりアクが強く、好みが分かれそうだが、古く固いオツムであれこれ考えず、笑い飛ばして聴くことがいいかも。
ガイドコメント
ガベッタの2ndアルバム。前作は出自を感じさせる選曲だったが、本作はピリオド楽器のアンサンブルとの共演でヴィヴァルディを聴かせている。ガベッタもガット弦に張り替え、バロック・ボウを駆使しての刺激的な演奏だ。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01チェロ協奏曲ヘ長調RV.410
02協奏曲集op.3「調和の霊感」第6番〜ヴァイオリン協奏曲イ短調RV.356 (チェロ版)
03チェロ協奏曲イ短調RV.418
04チェロ協奏曲変ロ短調RV.424
05チェロ協奏曲ト長調RV.413
06チェロ協奏曲ハ短調RV.401
07協奏曲集op.8「和声と創意への試み」-「四季」第4番〜ヴァイオリン協奏曲ヘ短調RV.297「冬」 (チェロ版)
演奏
ソル・ガベッタ(VC) イ・ソナトーリ・デ・ラ・ジョイオーサ・マルカ