ミニ・レビュー
69年のデビュー作から77年の『ムーンフラワー』の13作品に続き、78年の『太陽の秘宝』から90年の『スピリッツ・ダンシング』までの8作品も紙ジャケCD化された。『ムーンフラワー』でラテン・ロック路線に一応の終止符を打ち、R&B、ソウル寄りにシフトしたサンタナは、80年代を見据えた『太陽の秘宝』を経て『マラソン』でメンバーを一新して新境地を開拓。とは言えサンタナからラテン色は消えず再びラテン・ビートを強めたのが『ジーバップ!』。続く『シャンゴ』と『ビヨンド・アピアランス』はAOR寄りのダンサブルなR&Bを聴かせ、『フリーダム』ではファンク・ビートを導入。ジミヘンやコルトレーンなどのカヴァー曲を個性豊かな演奏で聴かせる『スピリッツ〜』、編集盤とはいえウッドストックでのライヴや未発表曲を纏めたデビュー20周年記念の『ビバ・サンタナ!』はファン必携だ。
ガイドコメント
ラテン・ロックの帝王、サンタナの78年作品をリイシュー。当時流行のディスコ・サウンドを取り入れた「ワン・チェイン」、「ストーミー」、トラフィックのカヴァー「ウェル・オールライト」と、ゴールド・ディスク獲得に貢献したヒット3曲含む、全9曲。
収録曲
01DEALER|SPANISH ROSE
02MOVE ON
03ONE CHAIN (DON'T MAKE NO PRISON)
04STORMY
05WELL ALL RIGHT
06OPEN INVITATION
07LIFE IS A LADY|HOLIDAY
08THE FACTS OF LOVE
09WHAM!