ミニ・レビュー
アルバムの原題は「INTUITION(直感)」で、自身の育ったフランスの地方、学んだパリ、キャリアをスタートしたウィーン、新たな始まりの現代作品へと旅するもの。珠玉の名曲がずらりと並んだわけだが、まさに彼の直感力によって、新たな命が注ぎ込まれていく。親しみやすく深い演奏となった。
ガイドコメント
ゴーティエ・カピュソンの子供のころからなじんできた作品で、アンコープ・ピースとしても多くの奏者に取り上げられている作品集だ。チェロの魅力をたっぷり魅せつける、歌ごころいっぱいのアルバムに仕上がっている。
収録曲
[Disc 1]
01歌劇「タイス」〜タイスの瞑想曲 (マスネ)
02アンコール (デュクロ)
03組曲「動物の謝肉祭〜白鳥 (サン=サーンス/ヴィダル編)
04チェロよ 歌え! (ソッリマ)
05私にかまわないでop.82-1 (B157) (ドヴォルザーク)
06愛の挨拶op.12 (エルガー/ウォルター編)
07妖精の踊りop.39 (ポッパー/ルドマニー編)
08鳥の歌 (カタルーニャ民謡) (カザルス編)
[Disc 2]
01ロッシーニの「モーゼ」の主題による序奏と変奏曲 (モーゼ幻想曲) (パガニーニ/フルニエ編)
02弦楽四重奏曲第1番ニ長調op.11〜アンダンテ・カンタービレ (チャイコフスキー)
0314の歌曲集op.34-14〜ヴォカリーズ (ラフマニノフ/レオン編)
04オリジナル・ラグ (ジョプリン/フェルスター編)
05「ボヘミアの森より」op.68-5〜森の静けさ (ドヴォルザーク)
063つの歌op.7-1〜夢のあとに (フォーレ/ビュセール編)
07ル・グラン・タンゴ (ピアソラ)
演奏
ゴーティエ・カピュソン(VC) [1] (2)(5) [2] (1)(4)(7)ジェローム・デュクロ(P) [1] (1)(3)(4)(6)〜(8) [2] (2)(3)(5)(6)ダグラス・ボイド指揮 パリ室内管弦楽団 デボラ・ネムタヌ(VN) [1] (4)ブノワ・グルヌ(VC)