ミニ・レビュー
2016年5月5日に世を去った冨田勲。シンセサイザーの先駆者が遺した壮大な物語「ドクター・コッペリウス」。この未完の作品が半年後、冨田の遺志を継ぐアーティストたちの手で完成・上演されたライヴ録音。東フィルに初音ミクも加わり、視覚&聴覚を総動員した作品は、糸川英夫博士の夢、冨田自身の夢であっただろう。
ガイドコメント
2016年11月11、12日に東京・渋谷 Bunkamura オーチャードホールで開催された、冨田勲の遺作「ドクター・コッペリウス」の世界初演の模様を収録。宇宙を舞台にした壮大な物語をオーケストラとエレクトロニックサウンドで綴る。
収録曲
〈ドクター・コッペリウス〉
01第0楽章 飛翔する生命体 (ことぶき光、百々政幸/山口慎一編)
02第3楽章 宇宙へ (「ブラジル風バッハ」第7番) (ヴィラ=ロボス/冨田勲編)
03第4楽章 惑星イトカワにて (「コッペリア」ワルツ) (ドリーブ/冨田勲編)
04第5楽章 嘆きの歌 (「ブラジル風バッハ」第4番) (ヴィラ=ロボス/冨田勲編)
05第6楽章 時の終わり (「トリスタンとイゾルデ」〜愛の死) (ワーグナー/冨田勲編)
06第7楽章 日の出 (冨田勲/津田賢吾編)
演奏
渡邊一正指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 初音ミク(バーチャルシンガー) ことぶき光(エレクトロニクス) 氏家克典(SYN) 高橋ドレミ(P,KEY)