ミニ・レビュー
2005年にスマッシュ・ヒットを飛ばした、彼女たちの4枚目のアルバム。“春夏秋冬”をテーマとし、季節ごとの曲をイメージし構成されている。しかし、彼女たちならではのポップさと弾けっぷりはどの季節にも共通しており、ご機嫌な彩り豊かなアルバムになっているのだ。
ガイドコメント
前作から約1年ぶりとなる、BENNIE Kの待望の4thアルバム。ヒット・シングル「Dreamland」「Sky」はもちろんのこと、豪華参加アーティストによるコラボレーション楽曲も含む全12曲を収録している。
収録曲
01春〜Opening〜
Mine-Changの手によるトラックで、小鳥のさえずりや川のせせらぎが耳になじむ。四季をコンセプトにしたアルバム『Japana-rhythm』のイントロダクションとして、季節の始まりを優しく告げている。
02ユートピア
爽やかなギターのカッティングで始まるBENNIE Kらしい疾走感たっぷりのアッパー・チューン。YUKIのヴォーカルとCICOのラップが瑞々しく融合し、とてもカラフル。踊り出さずにはいられない!
03Happy Drive〜Taste Your Stuff〜 (with m-flo)
m-floのアルバム『BEAT SPACE NINE』に収録のloves BENNIE Kのナンバー「Taste Your Stuff」と聴き比べると面白いかも。キッチュなリリックが微笑ましい。いつの間にか心がハッピーになっている珠玉のコラボ。
04UNITY
多くのコラボを通して彼女たちが感じた想い。それがストレートに伝わってくるナンバー。コンピレーション・アルバム『UNITY』にも収録されている「UNITY〜Episode 1〜」はこのスペシャル・ヴァージョン。
05夏〜Interlude〜
何かが始まる予感。いろんな期待とトキメキを含んだインタールード。ここからBENNIE Kプレゼンツによるハジけた夏がスタートする。サマー・パーティの準備はOK!
06Dreamland
コカ・コーラのCMソングとして大ヒット。ファストフード店で働く女の子の夢が詰まった、明るく爽快なポップ・チューン。ハッピーなはじけっぷりで、シンガー&ラッパーという彼女らのスタイルを決定的に印象づけたナンバー。
07OSAGA
伝統と革新、和と洋の融合。BENNIE Kが持つ日本人としてのフィーリングとヒップホップとの幸せな出会い。溢れる躍動感、歌って踊って、思いきり楽しめる新解釈のダンス・チューン。
08Puppy Love pt.2 (with GIPPER)
前アルバム『Synchronicity』の「Puppy Love」に続くGIPPERとのコラボ。波の音が耳にやさしく囁く極上のメロウ・バラード。夏の恋はこんなにも美しく素敵なんです。GIPPERのミニ・アルバム『MELODYMAN』にも収録。
09秋〜Interlude〜
はしゃぎすぎた夏もいつかは終わる。秋の彩りを帯びたHAMMERによるせつないトラック・メイクで季節は移ろう。コンセプト・アルバムにふさわしい質感、わびさびが秀逸なインタールード。
10旅人
メランコリックなスパニッシュ・ギターを全編にフィーチャーしたラテン・ヒップホップ。ごきげんなトラックが目立つ彼女たちだが、こういった孤独、焦燥感を真摯に歌うことができる懐の深さがある。
11Sky
「Dreamland」に続いてリリースされた10thシングルは、秋空のような透明感と落ち着きを持ったミディアム・チューン。悩みながらもポジティヴに変化していく心の拡がりにリンクしたかのようなサビの開放感が心地いい。
12Moonchild
うねるようなYUKIのヴォーカルとCICOのラップがたまらなくカッコいい、激しくアツいダンス・チューン。コンピレーション・アルバム『UNITY』にも収録。印象の強いアラブ風のトラックはHAMMERの手によるもの。
13冬〜Interlude〜
井筒“Growth”伸太郎によるトラック。季節を駆け抜けたコンセプト・アルバム『Japana-rhythm』が描く最後の季節は冬。降り積もる雪のように、想いのひとつひとつが鈴の音ともにやさしく心に降り積もる。
14a love story (with SEAMO)
アルバム『Synchronicity』で見せた爆裂コラボとはまったく違う表情を見せるアッパー・チューン。せつなくハジけるSEAMOとBENNIE K! ヴァージョン違いでSEAMO名義でもシングルがリリースされている。
15ザ★クリスマス
ドキドキしながら眠りについた頃を思い出す、まさに彼女たちからのプレゼント的ハッピー・チューン。ありきたりなラブ・ソングではないBENNIE K流クリスマス・ソングが、メルヘンチックに聖夜を彩る。
164 Seasons
LAで出会ったYUKIとCICOが、四季の中で感じ生み出される想いを音楽で表現したBENNIE K流ヒップホップ。“ジャパナリズム”を具現化したような、想い溢れる彼女たちならではのハートウォーム・チューン。