ミニ・レビュー
ルイサダには粋とかエスプリという言葉がぴったり。2007年から日本国内で継続的に録音し、ショパン作品でも“いい味”を出している。今回の選曲は、長く録音を切望していた彼の愛奏曲。フランスの個性の伝統も感じさせる、豊かな感性がきらめくルイサダ・ワールドが美しい。★
ガイドコメント
フランスのロマン派ピアニスト、ルイサダが長らく弾き続けてきた古典派レパートリーを集めたアルバム。個性あふれるロマンティシズムを発揮し、ファンタジックな作品を変幻自在に具現化していくさまは圧巻。
収録曲
01フランス組曲第5番ト長調BWV816 (J.S.バッハ)
02カンタータ第147番〜コラール「主よ、人の望みの喜びを」 (J.S.バッハ)
03ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2「月光」 (ベートーヴェン)
04バガテル「エリーゼのために」イ短調WoO.59 (ベートーヴェン)
05ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付き」 (モーツァルト)
06ベルガマスク組曲〜第3曲 月の光 (ドビュッシー)
07エレジー (ワーグナー)