ミニ・レビュー
4(+1)つの楽器で聴く「平均律」のフーガ集は、今さらのようにバッハの鍵盤作品の時代を超えた多様性を知らされると同時に、エマーソンSQの充実ぶりを如実に物語る。録音に際しては使用楽器も統一されて(現代NY製)、響きの均一性などにも秀でる。
ガイドコメント
2003年録音の「フーガの技法」以来のバッハ。鍵盤作品の「平均律」から4声のフーガを取り上げ、18世紀オーストリアの作曲家フェルスターの編曲によるものを世界初録音で聴かせている。興味のつきない一枚だ。
収録曲
J.S.バッハ/フェルスター編:〈平均律クラヴィーア曲集第1巻〉
01フーガ第1番BWV846 (4声)
02フーガ第5番BWV850 (4声)
03フーガ第12番BWV857 (4声)
04フーガ第14番BWV859 (4声)
05フーガ第16番BWV861 (4声)
06フーガ第17番BWV862 (4声)
07フーガ第18番BWV863 (4声)
08フーガ第20番BWV865 (4声)
09フーガ第23番BWV868 (4声)
10フーガ第24番BWV869 (4声)
11フーガ第2番BWV871 (4声)
12フーガ第5番BWV874 (4声)
13フーガ第7番BWV876 (4声)
14フーガ第8番BWV877 (4声)
15フーガ第9番BWV878 (4声)
16フーガ第16番BWV885 (4声)
17フーガ第17番BWV886 (4声)
18フーガ第22番BWV891 (4声)
19フーガ第23番BWV892 (4声)
20フーガ第4番BWV849 (5声)
21フーガ第22番BWV867 (5声)