ミニ・レビュー
モダン楽器とピアノで弾くヴィオラ・ダ・ガンバ……そんな演奏スタイルに対する先入観など、横坂源のチェロを聴けば何処かへ吹き飛んでしまう。弓の圧力や速度からヴィヴラートまで完璧にコントロールされ、名器ピエトロ・ジャコモ・ロジェリの鳴りが魅力的。雑味のないとてもピュアなバッハだ。藤井一興のピアノがいい。
ガイドコメント
クラシック界の新たなスター・チェリストとして、国際的なキャリアを本格化させている横坂源(86年生まれ)の初レコーディングとなるアルバム。バッハのガンバ・ソナタ集を骨太で力強く、イマジネーションに満ちた歌心たっぷりに聴かせてくれる。
収録曲
J.S.バッハ
01ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番ト短調BWV1029
02ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番ニ長調BWV1028
03ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番ト長調BWV1027