ミニ・レビュー
シュタイアー初録音となるゴルトベルク変奏曲は、音の運びや装飾よりも響きや音色の斬新さで際立つ。オルガン並みの広がりや多様性を持たせたという楽器の特性を駆使し、変奏ごとパッセージごとに配色変幻。とりわけ後半第15変奏以降はチェンバロでこんな音がと驚くほどの鮮やかさ。技も冴える。★
ガイドコメント
フォルテピアノの第一人者、シュタイアーがチェンバロを弾いて挑戦した「ゴルトベルク変奏曲」。トータル80分を超える演奏時間の中で独創的な演奏が展開する、シュタイアーの個性が隅々にあらわれた注目の一枚だ。
収録曲
J.S.バッハ:
[Disc 1]
01ゴルトベルク変奏曲BWV988
[Disc 2]〈DVD〉
01シュタイアー、バッハのゴルトベルク変奏曲を弾く