ミニ・レビュー
「ロ短調ミサ」から6年。ミンコフスキがいよいよ受難曲に取り組む。まず「ヨハネ受難曲」。ユダの裏切りからイエスが十字架にかけられるドラマティックな物語を、凄まじいばかりの情熱と冷徹な視線で描き切っている。痛切な声の表情と力強く精彩な器楽の音色に感動。録音の良さも特筆ものだ。
ガイドコメント
マルク・ミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル=グルノーブルによるバッハの「ヨハネ受難曲」を収録したアルバム。ミンコフスキは同曲を「長い年月をかけて研究する必要のある作品」と語っていただけに、まさに満を持しての録音となった。
演奏
マルク・ミンコフスキ指揮 ルーヴル宮音楽隊(レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル) ディッテ・アンデルセン,レネケ・ルイテン(S) デイヴィッド・ハンセン(C-T) デルフィーヌ・ガルー(A) ローター・オディニウス,コリン・バルツァー,ヴァレリオ・コンタルド(T) クリスティアン・イムラー,ヨレク・フェリクス・シュペーア(BS)