ミニ・レビュー
さまざまな楽器によって演奏され続ける同作品だが、リコーダー1本で“さま”にできるのはブリュッヘンくらいのものだろう。73年の来日の際の録音。素朴な響きながらかび臭さはなく、むしろ清冽な世界が開けていく。イマジネーションに富んだ演奏である。
ガイドコメント
入手困難な名盤を復活させているCento Classicsの《Apocrypha》シリーズ第2期第2回発売からの一枚。来日時の収録で、楽器の限界に挑戦していた時期のブリュッヘンが、無伴奏チェロ組曲をリコーダーで吹いた驚異的な名演。
収録曲
J.S.バッハ:
01無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007 (リコーダー編)
02無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008 (リコーダー編)
03無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009 (リコーダー編)