ミニ・レビュー
大御所クイケンがこれまでの思いの丈を語り切ったブランデンブルク。レオンハルト盤の無名オケ録音を含めると今回は3度目、SA-CDの高音質も大きく寄与して、ようやく理に適ったトランペットと自らが奏するスパッラを含めた最小限の編成による洒脱なバッハ世界が生き生きと眼前に展開する。★
ガイドコメント
S.クイケン率いるラ・プティット・バンドによるJ.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲」2度目の全曲集。バロック時代の形態どおり1声部1人の編成で、管楽器はバルブなしのナチュラル楽器。さらにヴィオロンチェロ・ダ・スパラを用いた革命的な演奏だ。
収録曲
J.S.バッハ:
[Disc 1]
01ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
02ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
03ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
[Disc 2]
01ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
02ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051
03ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
演奏
シギスヴァルト・クイケン指揮 ラ・プティット・バンド