ミニ・レビュー
70年代からマライアやKYLYNバンドで活躍していたサックス奏者が82年に発表したソロ作。ミニマル、ダブ、ジャズなどの要素を含む音楽は陰影に富んでいる。テクノロジーなしには成立しないサウンドなのにノスタルジーを覚える「案山子」、緊張感と穏やかさが同居する「セミ取りの日」など、粒揃い。
ガイドコメント
清水靖晃による2枚目のソロ作で、サックスはもちろんヴォーカルやドラムにも挑んだ82年の録音。笹路正徳、土方隆行らマライアでも共演する気心の知れたメンバーとともに、テクノやロックを取り込んだ先鋭的な音楽を作り上げている。
演奏
清水靖晃(SAX,CL,DS,PERC,VO) 生田朗(G,B) 山木秀夫(DS) 渡辺モリオ(B) 土方隆行(G) 笹路正徳(KEY) 兼崎順一(TP) 折笠満(VC) 山口弘治(HR)