ミニ・レビュー
長期休養中の2014年に届けられたベスト盤は、さながら一夜のコンサートのよう。練られた選曲による、充実した聴きごたえの一枚だ。武満徹「ギターのための12の歌」全曲収録も嬉しいが、組曲のように響く坂本龍一の4曲がいい。間に挿まれた合唱とのコラボ曲も効果的だ。充実した活動の再開を祈りたい。
ガイドコメント
ギタリストである村治佳織の人生を彩ってきた多くの作曲家から本人がセレクトした4人(武満徹、坂本龍一、ヴィラ=ロボス、ロドリーゴ)による名作をコンパイルしたアルバム。美しい楽曲とギターの音色に浸れる、味わい深い一枚だ。
収録曲
01プレリュード (坂本龍一/佐藤弘和編)
02映画「一命」〜スモール・ハピネス (坂本龍一/佐藤弘和編)
03エナジー・フロー (坂本龍一/佐藤弘和編)
04戦場のメリー・クリスマス (坂本龍一/佐藤弘和編)
05ブラジル風バッハ第5番〜アリア (カンティレーナ) (ヴィラ=ロボス/チルコット編)
06ロンドンデリーの歌
07オーバー・ザ・レインボー
08サマータイム
09早春賦
10失われた恋
11星の世界
12シークレット・ラヴ
13ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア
14ミッシェル
15ヘイ・ジュード
16イエスタデイ
17インターナショナル
18アランフェス協奏曲〜第2楽章 アダージョ (ロドリーゴ)