ミニ・レビュー
ベルリンからパリ、ニューヨークへと、ナチス政権から逃れて50年という短い人生を駆け抜けたヴァイルの歌は、メランコリックなほの暗さが漂う。ここにはその3ヵ所で書かれた歌が並ぶ。奈良ゆみのうたは、ワイマールの爛熟と洗練、そして現代の鋭利なロマンティシズムにくるまれて染み入る。★
収録曲
クルト・ヴァイル:
[Disc 1]
01「ベルリン・レクイエム」〜水に溺れた娘のバラード
02「ベルリン・レクイエム」〜赤いローザ
03「三文オペラ」〜モリタート
04光溢れるベルリン
05「ハッピー・エンド」〜スラバヤ・ジョニー
06別れの手紙
07雨が降っている
08パナマ軍の行進
09大鬼リュスチュクリュ
10ボルドーの娘たち
11アキテーヌの王様
12ダンスホールの風景
13船を待つ私
14天国への列車
[Disc 2]
01セーヌ哀歌
02もう愛していない
03ユーカリ〜タンゴ・ハバネラ〜
04「ニッカボッカ・ホリデイ」〜セプテンバー・ソング
05ナナの歌
06「闇の女」〜私の船
07「ランチ・タイム・フォリーズ」〜夜勤シフトの相棒に
08「ヴィーナスの接吻」〜スピーク・ロウ
09「ヴィーナスの接吻」〜世の中にうとい私
10「ヴィーナスの接吻」〜愚かな心
11兵士の妻は何をもらったか?
12「ロスト・イン・ザ・スターズ」〜星空に消えて