ガイドコメント
前作『 COUP D'ETAT』から約4年ぶりとなる、自身の本名をタイトルに冠した、BIGBANGのリーダーの日本ソロ2枚目となるアルバム。世界40ヶ国の配信サイトにて1位を記録した一枚だ。
収録曲
01INTRO.KWON JI YONG (Middle Fingers-Up) (KR Ver.)
BIGBANGのリーダーが本名のクォン・ジヨンを掲げたミニ・アルバムの冒頭曲。明るいコードのジョイフルな曲調のなかで、自身へ付き纏う輩や偽者に“中指”を突き立てるという過激なメッセージが彼らしい。辛辣ながらもどこか憎めないミドル・テンポのヒップホップ。
02Act 1.BULLSHIT (KR Ver.)
スターの苦悩と孤独を語る「アクト」パート第1弾。“バウ・ワウ・ワウ”の鳴き声ほか生態とともに自身を犬になぞらえて、自虐しつつ“犬の気持ちがわかるか?”と叫ぶアンチテーゼ全開なヒップホップ。カニエ・ウェスト的早回しアレンジなども駆使して、中毒性も増加。
03Act 2.SUPER STAR (KR Ver.)
文字どおりスーパースターの栄光と孤独の葛藤について歌うミッド。小さい時に憧れた成功を手にしたはずなのに、心に穴が空いているような寂しさに満ちた胸の内を吐露。ゆったりとリラックスしたムードに侘しさをチラリ覗かせる曲風が、かえって孤独を強調させる。
04Act 3.Untitled、2014 (KR Ver.)
美しく清らかなピアノを軸としたミディアム・ラヴ・バラード。夢でもいいから君に逢ってまた愛し合いたいと切に語りかける。ラストのそのまま消えてしまいそうなハスキーなヴォーカルが、グッと胸に突き刺さる。本名を冠したミニ・アルバム収録の「アクト」パート第3弾。
05OUTRO.Divina Commedia (KR Ver.)
タイトルはダンテの長編叙事詩『神曲』からの拝借か。矛盾ばかりの世界で何が正しくて、悪いのか。成功と虚栄との挟間に追いやられ、麻痺する感覚の自身に問いかけながら展開するシリアスで悲壮漂うヒップホップ。本名を冠したミニ・アルバムのアウトロ・トラック。