KinKi Kids / L album [2CD]
- アーティスト:
- 原題:
L ALBUM
- ジャンル:
国内ロック&ポップス
- レーベル:
ジャニーズ・エンタテイメント
- 規格品番:
JECN-0336〜7
- 価格:
3,850 円(税込)
- 発売日:
- 取り扱い店:
ミニ・レビュー
通算12作目の2枚組。アダルトなポップスやロック、ダンス・ナンバーなど内容は多種多様だが、玉置浩二や奥田民生らはあえて自身の作風丸出しに、矢野顕子や高見沢俊彦らは歌い手を意識した歌謡ポップス風にと、“彼らにこんな歌を歌わせたい”という愛を感じる仕上がり。歌もナチュラルで聴きやすい。
ガイドコメント
前作より約2年ぶりとなる、2013年12月4日リリースのアルバム。玉置浩二、矢野顕子、奥田民生、高見沢俊彦ら豪華作家陣が参加した、LOVEがテーマの〈DISC LOVE〉とLIFEがテーマの〈DISC LIFE〉による2枚組。
収録曲
[Disc 1]〈LOVE〉
01むくのはね
“LOVE & LIFE”をテーマにした2枚組アルバムの、 LOVEをテーマにした“DISC LOVE”の1曲目。玉置浩二が作詞作曲を手がけた、マイナー・コードの切なくもの悲しい旋律と情感を込めたヴォーカルが泣ける。
02勇敢な君に
矢野顕子が作詞作曲を手がけた、ストリングスの壮大な音色がドラマティックなラヴ・ソング。二人の繊細かつエネルギッシュで伸びやかなヴォーカルがよりいっそう切なさを感じさせる、ハートウォーミングなナンバーだ。
03まだ涙にならない悲しみが
33枚目のシングルとしてもヒットした、作詞を松井五郎、作曲を織田哲郎、編曲を亀田誠治が手がけたナンバー。タイトルからわかるとおりの切ない歌詞だが、明るいメロディを紡ぐポジティヴなヴォーカルは爽快だ。
04この月は沈まない
繊細かつエモーショナルなヴォーカルはどこかセクシー。松井五郎による失恋の傷をリアルに描いた歌詞がクセになる。一人の女性に翻弄されるさまを想像させる、ドラマティックなピアノの旋律が印象的なラヴ・ソングだ。
05Cool Beauty
ホーンをゴージャスかつアーバンにちりばめた、疾走感と緊張感に満ちたファンキーでソウルフルなナンバー。同じ音程を繰り返すラップのように聴こえるメロディに挑発的な歌詞を乗せた、まさに“クール”なナンバーだ。
063-2-1
クールで挑発的なヴォーカルと華やかなホーンの音色が絶妙にマッチした、ゴージャスな4つ打ちのダンス・チューン。サビ部分では、明るくキャッチーなポップ・サウンドに変わるのが親しみやすい理由か。伸び伸びとしたヴォーカルが心地よい。
07Stand By Me
ピアノやクラップ、コーラスを基調にした、アコースティック・テイストの温もりあふれるポップ・ソング。日本語4に対して英語6の割合の歌詞を紡ぐ、グルーヴィなヴォーカルが心地よい。二人の息の合った掛け合いを聴くことができる。
08i love you
ハープやストリングスなどのロマンティックな音色をちりばめた、タイトルどおりのストレートな愛を綴ったスウィートなナンバー。場合によっては“くさい”と言われてしまいそうなほどの甘い歌詞も、伸びやかで艶やかな二人のヴォーカルには良く似合う。
09恋は匂へと散りぬるを
作詞作曲編曲を吉田建が手がけ、33枚目のシングルとしてもヒット。叶わない恋について歌った、デリケートで伸びやか、かつエモーショナルなヴォーカルは、もの悲しく哀愁漂うメロディによく似合っている。
10Candle Night
“LOVE & LIFE”をテーマにした2枚組アルバムの、 LOVEをテーマとした“DISC LOVE”の通常盤にのみ収録の楽曲。キャンドルに火を灯した、美しく幻想的な景色を綴った、スロー・テンポのロマンティックなバラードだ。
[Disc 2]〈LIFE〉
01スピード
“LOVE & LIFE”をテーマにした2枚組アルバムの“DISC LIFE”の1曲目。奥田民生が作詞作曲、白井良明(ムーンライダーズ)が編曲を手がけたロック・チューンで、大らかなメロディと伸びやかなホーンの音色が心地よい。
02命のキセキ
高見沢俊彦が作詞作曲を、CHOKKAKUが編曲を手がけた、ストーリーを感じさせる真摯で懸命なメッセージを乗せたナンバー。マイナー調のドラマティックなメロディを切々と歌い上げる二人のヴォーカルが耳から離れない。
03変わったかたちの石
32枚目のシングルとして発表された、作詞を秋元康が、作曲をマシコタツロウが手がけたメロウなミディアム・チューン。何気ない行動を丁寧に切り取った歌詞にハッとさせられること必至。優しいメロディに癒される。
04Tomorrow Again
思わず口ずさみたくなるストレートでキャッチーなメロディと青空のように爽快なバンド・サウンドが心地よいポップ・チューン。前向きでポジティヴな歌詞を紡ぐ、二人のヴォーカルも大らかかつ伸び伸びとしていて迷いがない。
05ウタカタ
柔らかく優しい二人のヴォーカルと爽快なメロディが心地よい、アップ・テンポのラヴ・ソング。浅田信一による、日々の何気ない景色がかけがえのないものだと教えてくれる、物語性のある表現力豊かな歌詞に胸を打たれる。
06Morning Glory
ノイジーなギター・フレーズでスタートする、4つ打ちの爽やかなロック・チューン。スタンダードでキャッチーなメロディを紡ぐエネルギッシュかつすがすがしい歌声と前向きな歌詞が、単なるオーソドックスな楽曲で終わらない輝きを放っている。
07WELCOME
丁寧に歌詞を紡いでいく二人の掛け合いと歌の重なりが美しい、ミディアム・テンポの流麗なエレクトロ・チューン。人には無限の可能性があるという、ポジティヴな未来を描くメッセージを込めた歌詞が、スッと心に入ってくる。
08君らしく生きる君が好きだ
“LOVE & LIFE”をテーマにした2枚組アルバムの“DISC LIFE”の、通常盤にのみ収録の楽曲。艶やかで伸びやかな歌声がたまらない。秋元康による情熱的な歌詞は、何度も噛み締めるたびに味わいがある深みのある内容だ。