ミニ・レビュー
辺保陽一は筑波大を経てチューリッヒ芸術大学大学院などに学んだ名手。当盤ではバロック前期のヴァイオリン作品をリコーダーで演奏。緩急のセクションが交替する中で即興的な装飾が施されていく曲が多い。器楽作品の黎明期に幅広い音楽表現が出現していたことに驚かされる。
収録曲
01シンフォニア・カンタービレ (ヴィヴィアーニ)
02ソナタ第7番op.5-7 (ウッチェリーニ)
03ソナタ「ラ・カルヴァ」 (カッツァーティ)
04ソナタ第6番「ラ・ヴィンチオリーナ」op.4-6〜敬愛するテオドラ・ヴィンチオーリ婦人に捧ぐ (パンドルフィ・メアッリ)
05アレマーナ「村」 (ファルコニエリ)
06モタ城のペドロ氏に捧ぐコリエンテ「ラ・モタ」 (ファルコニエリ)
07「女王」 (ファルコニエリ)
08コレンテ「慎重さ」 (ファルコニエリ)
09ブランド「赤いもの」 (ファルコニエリ)
10トッカータとカンツォン (ストラーチェ)
11バレットという名のアリア (フレスコバルディ)
12ソナタ第4番「ラ・ビアンクッチャ」op.4-4〜敬愛するG.ジャコモ・ビアンクッチ氏に捧ぐ〜 (パンドルフィ・メアッリ)
13ソナタ第4番「ラ・カステッラ」op.3-4 (パンドルフィ・メアッリ)
演奏
鴨川華子(HC) (1)〜(9)(12)(13)辺保陽一(BF)