ミニ・レビュー
トランペットの愛好家や学習者には聴き逃せない。フランス若手ルルーの柔軟な唇から繰り出される、軟らかくて強靱で多彩な音色。収録曲は「白鳥」をのぞいて一般にはなじみが少ないが、その巧みな音色やフレージングに魅入られてしまう。アルバンの作品で聴かせるテクニックは圧巻。
ガイドコメント
ロマン派から現代までのトランペットとピアノの二重奏曲を集めた、ちょっと珍しい一枚。超絶技巧もジャジィなフュージョン系、力強い輝かしさや柔和で繊細な表情など、さまざまなトランペットの魅力が味わえる。
収録曲
01演奏会用小品第2番 (ブラント)
02小品三題〜トランペットとピアノのための (トマジ)
03伝説 (エネスコ)
04イントラーダ〜トランペットとピアノのための (オネゲル)
05サブウェイ〜トランペットとピアノのための (ベッファ)
06サラバンドとフィナーレ〜トランペットとピアノのための (ガロワ=モンブラン)
07舞踏幻想曲 (タンツ・ファンタジー) (エスケシュ)
08演奏会用練習曲〜トランペットとピアノのための (ゲディッケ)
09「ヴェニスの謝肉祭」による変奏曲〜コルネットとピアノのための (アルバン)
10「動物の謝肉祭」-白鳥〜フリューゲルホルンとピアノによる (サン=サーンス)
演奏
ロマン・ルルー(TP) ジュリアン・ル・パープ(P)