ミニ・レビュー
ヴィオラ・ダ・ガンバに代表される、ヴァイオリンと一線を画す“ヴィオール属”は、もともと合奏向けの楽器だったとか。17世紀フランスで花開いたヴィオールのための合奏曲は、しっとりとした音色と、妙なる調和による美しい音楽世界を繰り広げていた。弦楽器好きにぜひ。
ガイドコメント
珍しいフランスのヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)合奏作品集。有名なソリスト、マレが活躍する前、フランスでは合奏形式でヴィオールが楽しまれていた。L.クープランからM.A.シャルパンティエまで、妙なるヴィオールの音色に酔える。
収録曲
015声のファンタジー1 (L.クープラン)
02「或るうら若い小娘」による五つのファンタジー (デュ・コーロワ)
03旋律模倣様式による第3ファンタジー「天の皇后は祝福されぬ」 (ル・ジュヌ)
04第1のパヴァーヌ、第1ガイヤルド、第1&第3のブランル (デュ・テルトル)
054声のための第1ファンタジー (ムリニエ)
064声のための第2ファンタジー (ムリニエ)
074声のための第3ファンタジー (ムリニエ)
084声の荘重なアルマンド (デュ・モン)
09第5フーガと余興曲 (ロベルデ)
103声のサンフォニー (L.クープラン)
114声のファンタジー (L.クープラン)
124声のサンフォニー (L.クープラン)
13ヴィオール合奏のための4声のコンセール (シャルパンティエ)
145声のファンタジー2 (L.クープラン)