ミニ・レビュー
パリを拠点にしてきた中野は、情熱を冷静なピアニズムで表現できる人。同時代を生き、親交のあった三人の作曲家の作品を並べてみると、個性の違いが際立って聴こえてくる。作品の“雰囲気”に流されず、また過剰な自己表現を抑えることで、かえってロマン派の香りが引き出された。
収録曲
01「幻想曲」嬰へ短調「スコットランド風ソナタ」op.28 (メンデルスゾーン)
023つの夜想曲op.9 (ショパン)
03ノクターン第20番嬰ハ短調 (遺作) (ショパン)
043つのマズルカop.59 (ショパン)
053つの夜想曲「愛の夢」〜愛の夢 (リスト)
06「巡礼の年第1年スイス」〜ジュネーブの鐘 (リスト)
07「巡礼の年第3年」〜エステ荘の噴水 (リスト)
08「巡礼の年第2年イタリア 補稿ヴェネツィアとナポリ」〜タランテラ (リスト)