ミニ・レビュー
自らレーベルを立ち上げたヴァイオリニストの久保陽子。その記念すべきCD第1弾がこれである。「第1集」とあるから、続編も計画されているのだろう。ベテランらしい過不足のない巧みが、たんなるアンコール・ピース集に終わらぬ感銘を与えてくれる。
ガイドコメント
1960年代に国際コンクールで次々に上位入賞を果たし、日本人演奏家の海外進出に道を拓いた久保陽子。自身のレーベルからの第1弾アルバムで、古きよきヨーロッパ伝統の奏法による入魂の演奏が感動的だ。
収録曲
01プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ (クライスラー)
02そよ風op.30-5 (フバイ)
03アヴェ・マリア (シューベルト/ウィルヘルミ編)
04伝説曲op.17 (ヴィエニャフスキ)
05華麗なるポロネーズ第1番op.4 (ヴィエニャフスキ)
06ゆううつなセレナードop.26 (チャイコフスキー)
07序奏とロンド・カプリチォーソop.28 (サン=サーンス)
08無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004〜シャコンヌ (バッハ)