ミニ・レビュー
シュライヤーによるドイツ歌曲の夕べ。96年10月16日の東京芸術劇場におけるライヴである。声の潤いこそ幾分失われたとはいえ恋の歓びと哀しみを切々と綴った「詩人の恋」の何と深く心を打つことだろう。ドイツリート18曲における精緻な表現もさすがである。
収録曲
[Disc 1]
01すみれK.476 (モーツァルト)
02クロエに寄すK.524 (モーツァルト)
03ラウラに寄せる夕べの思いK.523 (モーツァルト)
04アデライデop.46 (ベートーヴェン)
05アリエッタ「接吻」op.128 (ベートーヴェン)
06私はあなたを愛している (ベートーヴェン)
07白鳥の歌〜セレナードD.957-4 (シューベルト)
08「野ばら」D.257 (シューベルト)
09「ます」D.550 (シューベルト)
10ミューズの子D.764 (シューベルト)
11ミルテの花〜くるみの木op.25-3 (シューマン)
12リーダークライス〜月の夜op.35-5 (シューマン)
136つの歌曲〜挨拶op.19a-5 (メンデルスゾーン)
146つの歌曲〜歌の翼にop.34-2 (メンデルスゾーン)
[Disc 2]
01連作歌曲集「詩人の恋」op.48 (シューマン)
02「恋の曙」〜天は一滴の涙を残し (シューマン)
03さすらい人の夜の歌「山々に憩いあり」 (シューベルト)
04春の想い (シューベルト)
05子守歌 (ブラームス)
演奏
ペーター・シュライヤー(T) ヘルムート・ドイチュ(P)