ミニ・レビュー
何らかの個人的な交流のあった作曲家の作品を選んだ松谷は、各曲のなかに“自分の音楽”を模索し、“自分との対話”を追い求めているかのような演奏を聴かせる。その彼が当CD発売前、1月9日に急逝した(本誌3月号参照)ことは、返す返すも残念だ。
収録曲
01オマージュ (三善晃)
02彼岸花の幻想 (八村義夫)
03ギリシャに寄せる二つの子守歌 (松村禎三)
04ピアノ・ディスタンス (武満徹)
05プレイアデス舞曲集〜フローラル・ダンス/アップル・シード・ダンス/水によせる間奏曲/ほぼ2声のインヴェンション/二重人格者へのオード (吉松隆)
06ピアノ淡彩画帖〜茶畑のある風景/黄と黒の季節/八月の鎮魂/笹の絨緞は北海にすべる (佐藤敏直)
07ピアノのためのソナチネ (小倉朗)
演奏
松谷翠(p)(1)植木三郎(vn),白尾彰(fl)