LUNKHEAD / LUNKHEAD

ミニ・レビュー

愛媛出身４人組バンドのサード・アルバム。骨太のヘヴィなバンド・サウンドをメインに、打ち込みを入れた今日的なニューウェイヴ風味も織り交ぜ、真摯でエモーショナルな歌を聴かせる。小高芳太朗の、ストレートでありつつ男の色気も漂わせるヴォーカルが魅力。

ガイドコメント

本アルバムでは、セルフ・タイトルで勝負する、ランクヘッド。人気お笑い芸人の次長課長がクリップに出演して話題となった「カナリアボックス」、先行シングル「すべて」などを収録。

CDJ PUSH (インタビュー/特集/企画)

[インタビュー]
“ファースト･アルバムをもう1回作りたい”!? ランクヘッドがその真意を語る
（2007/06/29掲載）

ニュース

リサーチ

収録曲

01恋をしている

清々しいギターとともに、“恋をしている”気持ちを弱さも強さも含めてストレートに歌う。どんなことがあっても、あなたを想う心を失くさない、また、その心が希望をくれるんだというメッセージが伝わってくる。

02カナリアボックス

次長課長が出演したPVも話題となったナンバー。突き抜けたディスコ・ビートに乗せて、“あなたに会えてよかった”と高らかに歌う。“あなたに会えた僕らは歌が歌えるよ”と続き、歌う理由を見つけた喜びに満ちている。

03すべて

“すべて”を出し切るように、全身全霊の演奏で燃え上がる情熱を表現した曲。泣き叫ぶような剥き出しのヴォーカルから、不格好なくらいの情熱があふれ出てきて、体中の血を熱くさせる。バンドの体温が感じられる曲。

04光の街

エッジの効いたギターのカッティングから、パーッと視界が開けていくようなサビへと展開。キラキラしたギターの響きに導かれて、眩しい光が差し込んでくる街の光景が浮かんでくる。切なさの中に力強さを感じさせる。

05クローバー

“日陰に咲いた花”について歌った、“ララパッテルポルク”というコーラスが印象的なナンバー。風に揺れている花をそっと見守る、優しい目線の歌詞が、柔らかなサウンドと溶け合い、穏やかな心持ちにしてくれる。

06僕らの背中と太陽と

思い出のアルバムをめくっていくように、夢を見てるだけで生きていられた頃に思いをめぐらす。ギターの音色がノスタルジックな空気を運んできて、どっしりとしたリズムの中で、“もう一度夢を見よう”と歌いかける。

07虹

石川龍作詞。疾走感あふれるバンド・サウンドの上をメロディが駆け抜けていくような爽快な曲。情緒のある旋律を繰り出すギターが印象的。鮮明なサウンドから、世界が色鮮やかに染められていく景色が浮かんでくる。

08a.m.

叩きつけるようなギターを聴かせるヘヴィな曲。深夜、眠れずに一人で深い世界に落ちていく時間を切り取った歌詞で、“2:00”“3:00”“4:00”と時間を区切っていくのが特徴的。深夜の孤独を感じさせる。

09ブラック・ミスティ・アイランド

小刻みなギターや抜けの良いドラムによるリズミカルな演奏に乗って、軽やかに舞い踊りたくなるような曲。そんなサウンドとは裏腹に、もどかしい気持ちを綴った歌詞が切なげに響く。やり切れなさを軽快に聴かせる。

10loop

ダンサブルな高速ビートと小刻みにリズムを刻んでいくギターが、曲全体をグイグイ引っ張っていく。どことなく東洋的な雰囲気が漂い、繰り返される“何万回の夜だけ何万回の朝が来る”というフレーズが印象に残る。

11そして朝が来た

愚直なほど真っ直ぐに掻き鳴らされるバンド・サウンドとともに、“譲れない心の最後の砦”を胸に闘うことを誓う熱いロック・ナンバー。エネルギッシュなバンド演奏が、時に叩きつけるように想いをぶつけてくる。

12プルケリマ（ALBUM VERSION）

2005年発表のミニ・アルバム『プルケリマ』収録曲のアルバム・ヴァージョン。つま弾かれるギターとともに歌いだし、切なげな歌を噛み締めるように歌い上げる。ピアノの力強い響きと男くさいギターが胸に響く。

封入特典

アーティスト

LUNKHEAD
愛媛県新居浜市出身のロック・バンド。メンバーは小高芳太朗（vo,g）、山下壮（g）、合田悟（b）、桜井雄一（ds）の4名。愛媛県立新居浜西高校に通っていたメンバーで1999年に始動。上京後、翌年4月に改めて結成。2004年にシングル「白い声……

同時発売作品
LUNKHEAD / LUNKHEAD [限定]
VICL-61962 3,190円（税込） 2006/06/21 発売

本アルバムでは、セルフ・タイトルで勝負する、ランクヘッド。人気お笑い芸人の次長課長がクリップに出演して話題となった「カナリアボックス」、先行シングル「すべて」などを収録。……