ミニ・レビュー
世界有数の混声合唱団と、村治佳織による、絡み合うようで個別、対立するようで融和している不思議な音風景。ギターだけ、合唱だけのトラックもある“対等さ”は、どちらかのファンという立場に立たないほうが楽しめそう。ボブ・チルコットによるアレンジ曲はイギリス風でユニーク。
ガイドコメント
村治のデッカ第3弾は、イギリスの宗教音楽、古楽を専門とする合唱団との共演。ルネッサンス、バロックから「ダッタン人の踊り」まで、コーラスをバックにした、今までにない世界を作り上げている。
収録曲
01母さま、私は恋を抱いて (アンチエータ)
02アルハンブラの想い出 (ギター・ソロ) (タレガ)
03ロマンセロ・ヒターノ (ガルシア・ロルカの詩による7つの歌)〜第4曲:プロセシオン (カステルヌオーヴォ=テデスコ)
04おお、なんと栄光に満ちた王国なのか (ビクトリア)
055つの前奏曲 (1、3、5ギター・ソロ) (ヴィラ=ロボス)
06あがない主の恵み深き母よ (ビクトリア)
07カノン (パッヘルベル)
08神は私たちを憐れみ (タリスのカノン) (タリス)
0913のカタルーニャ民謡〜盗賊の歌 (ギター・ソロ) (リョベート)
10ブラジル風バッハ第5番〜アリア (カンティレーナ) (ヴィラ=ロボス)
11ア・ネグリート・デ・ククルンベ (G.フェルナンデス)
12歌劇「イーゴリ公」〜ダッタン人の踊り (ボロディン)
演奏
村治佳織(G) ハリー・クリストファーズ指揮 ザ・シックスティーン(CHO)