“収録曲を4つグループに分けて、引き出しに整理する”というコンセプトで作られたアルバム『m-CABI』。このインタールード・トラックからが“乗り物コーナー”で、バイクの発進音からシームレスに次曲 「ハネウマライダー」へとつながっていく。

ポカリスエットCMソングとなった、夏らしく爽やかなアッパーなポップ・ロック・チューン。軽快なリズムと疾走感のあるギター、サビの心地よいメロディと独特の符割り、心境を「跳ね馬」にたとえたセンスなど、潔さが満載の楽曲は、ポルノの真骨頂といえるよう。

タイトルどおり、青空のように突き抜けたポップ・センスが爽やかな印象を残す、メロディアスなミドル・テンポのナンバー。ポルノグラフィティの持つピュアな少年性が叙情的に表現されている。

アルバム『m-CABI』で、「ハネウマライダー」がバイク、「BLUE SKY」がバスと続いて、この「BLUE SNOW」のモチーフは車。2004年発表シングル「シスター」のカップリング曲「天気職人」の歌詞とアウトロが登場するなど、遊び心が満載のナンバー。

アコースティック・ギターの優しい調べが、熱くたかぶったリスナーのハートをクール・ダウンさせてくれる、アルバム『m-CABI』のインタールード・パート2。この25秒間のトラックから“シングル・コーナー”へと突入する。

タイトルからビートルズの名曲を想起させるが、サウンドもそれを彷彿とさせる、岡野昭仁の作詞作曲によるジェントリーなアコースティック・バラード。“横浜ロマンスポルノ'06”にて初披露された、21thシングル。

曲そのものは、2003年発表のシングル「愛が呼ぶほうへ」と同時期に完成しており、岡野昭仁が今回のアルバム『m-CABI』収録にあたって歌詞を書き加えたという作品。深い安らぎに満ちた、温かくも優しいフォーキー・チューン。

この楽曲へ触れた瞬間、気分は一気に10代の頃の青春の日々へプレイバック。燦々と輝く夏の日射しが、気持ちを自由に開放してくれたよう……。この歌を聴くたび、いろんなことへドキドキしてたあの日々が甦ってくる。

アルバム『m-CABI』のこのインタールードからは、架空のキャラクターがタイトル名に冠されたナンバーが続く“人名シリーズ”「ヒヨコ鑑定」「三重県」「分別の技」などの言葉が飛び出す、意味不明でシュールすぎる歌詞が逆にクールだ。

意図的に音質の劣化を表現するため、あえてカセットMTR（マルチトラックレコーダー）でレコーディングするという演出が施されたナンバー。哀しくも美しい踊り子シルビアを歌った、ハード・エッジなメタル・ロック。

何よりも勢いを大事にしたかったため、あえてそれほどテイクを重ねなかったという、疾走感のあるロック・チューン。音楽のおもちゃ箱を引っくり返したかのようなサウンド、ファンキーなホーン・アレンジは、まさにライヴ仕様。

“横浜リリー”なる架空のキャラクターの目線で書かれた作品。女性の感情の機微を見事に捉えた歌詞、そしてそれを見事に歌い上げる岡野昭仁の艶っぽいヴォーカルに注目。インドの弦楽器シタールが効果的に使われている。

アルバム『m-CABI』のこのインタールードからは、コンセプトのある楽曲が続く訳ではなく、メンバー曰く“最後まで楽しんでねコーナー”とのこと。「Mr.Children」「The Beatles」といったメジャー・バンドの名前が飛び出してくるのが楽しい。

アルバム『m-CABI』の最後を飾るのは、収録された楽曲のなかでも特に美しいメロディ・ラインが際立つミディアム・バラード。泣きたくなるほど切なく、決して叶わない恋が、メランコリックに歌い上げられている。

元々ギター・インストゥルメンタルだった曲を、歌モノにアレンジし直したナンバー。重力のように引かれてしまう切ない恋が歌われている。曲の最後に聴こえる可愛らしい音色の楽器は、アコーディオンの一種であるメロディオン。