ミニ・レビュー
2008年に日本公式デビューした、韓国の男性5人組グループによる3年ぶりのカムバック・プロジェクト。しっとりしたR&Bテイストの「LOSER」を含む日本語版3曲に加え、韓国オリジナル版8曲を収録。ヴォーカルのソロ・パートが多く、メンバーの個性が際立っている。
ガイドコメント
海外アーティスト史上初の3年連続日本ドームツアー〈BIGBANG WORLD TOUR 2015〜2016[MADE]IN JAPAN〉開催記念アルバム。新録の日本語ヴァージョン楽曲などを収録。
収録曲
01LOSER
清澄な鍵盤の音を背景にしたオーガニック・ヒップホップ風トラックの日本語版。同じ韓国を出自とするサム・オックあたりの手合いだが、エフェクトを効かせた歌唱やドラムなど清濁合わせて“らしさ”を演出。“どうせオレは負け犬”と自虐しつつも愛を求める歌だ。
02BANG BANG BANG
日本語詞にVERBAL(m-flo)が参加した日本語版。タイトルは文字通り銃で居抜く音で、一撃でゾッコンにさせるという自信満々な男を描く。アッパーな展開がサビで一気に粘着度の高いエスニックな曲調へと転換する変態性は、彼らでなければなし得ないワザだ。
03IF YOU
雨音を描写するような切ないギターの音が印象的なミディアム・バラードの日本語ヴァージョン。間に合うなら、もう一度やり直せないか? と失った恋いを嘆く男の悲哀を歌う。やるせない“IF YOU”のリフレインが傷心を突くかのごとくジワジワと響く。
04LOSER (KR Ver.)
“どうせオレは負け犬”と自虐しながら愛を求める歌。清澄な鍵盤の音をバックにしたオーガニック・ヒップホップ風トラックは同じ韓国を出自とするサム・オックあたりの手合いだが、エフェクトを効かせた歌唱やドラムなど清濁合わせて“らしさ”を演出。
05BAE BAE (KR Ver.)
ずっと綺麗でいてくれよ、オレのプリンセスと語りかけるラヴ・ソング。エスニックな中毒性の高い陽気なヒップホップ調のヴァースとうっとりさせるような甘いメロディラインのサビとの組み合わせが面白い。〈MADE SERIES〉第1弾「M」に収録。
06BANG BANG BANG (KR Ver.)
銃声と重なるタイトル・フレーズは文字通り銃で居抜く音で、一撃でゾッコンにさせるという自信満々な男を描く。単なるアッパーな展開で終わらず、サビで粘着度の高いエスニックな曲調へと一気に転換する変態性は彼らならでは。〈MADE SERIES〉第2弾「A」に収録。
07WE LIKE 2 PARTY (KR Ver.)
ワン・ダイレクションやカイリー・レイ・ジェプセン路線の陽気なミディアム・ポップ。朝までパーティしようという歌だが、サウンドの印象は太陽の下でのシンガロングする姿が想起できる。スクラッチ音を加えて、高揚をさらに増す演出も。
08IF YOU (KR Ver.)
間に合うなら、もう一度やり直せないか? と失った恋いを嘆く男の悲哀を歌うミディアム・バラード。やるせない“IF YOU”のヴォーカルのリフレインと雨音を描写するような切ないギターの音が、傷心をチクチクと突くかのごとくジワジワと響いてくる。
09SOBER (KR Ver.)
タイトルは“シラフ”の意味で、シラフでお前を待ち続けるのが辛くて仕方ないと独り身を憂う悲しき男の嘆きの歌。だが、リズミカルな展開や終盤の“ラララ”のシンガロングなど、サウンドは快活な音色を強調。エレクトロな彩色も施し、トレンドは外さない。
10LET'S NOT FALL IN LOVE (KR Ver.)
付き合って別れてその繰り返しに訳が分からなくなるけど、君が好きなのは本当なんだというメッセージを吐露。祭の後にも似た余韻とほんのり寂しさが漂う曲調で展開するミディアム・チューンで、多彩な表情を見せるヴォーカルが印象的だ。
11ZUTTER (KR Ver.) (GD&T.O.P)
GD&T.O.Pによる自己顕示欲強めのヒップホップ。韓国TV局から放送不適格判定を受けたいわくつきの曲で、この歌はヤバイ、ラップもヤバイ、俺はヤバイ……と“ヤバさ”をクールに連呼していく。むせ返るような熱帯夜を想起させるアジアンな音使いも耳に残る。